こんにちは♪管理栄養士の中原です。
先週、食中毒を防ぐお弁当づくりのポイントについてお話しました。
では、どのような食材を使用すれば良いのか、逆に避けるべき食材は何なのか、その辺りを今回記事にしてみたので参考にご覧ください。
※2020年6月9日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2023年5月14日に再度公開しました。
夏場の弁当に避けるべきは「水分」と「加熱しないもの」
まずは、避けるべき食材からご紹介します。
絶対に駄目ということではないですが、食中毒予防を考えたときには避けたほうが良いので、夏の暑い時期に外でお仕事やスポーツを頑張るお父さんや子ども達のお弁当を作るときなどは以下を参考にされてくださいね★
混ぜご飯・チャーハン
テンションの上がるメニューですが、具材には水分が含まれているので、通常の白米と比べるとどうしても傷みやすくなりがちです。特に具材に卵を使ったチャーハン、混ぜご飯などには注意しておきたいところです。
生野菜・果物
お弁当の彩りやスペースを埋めるためによく入れるレタスやきゅうり、トマトなど・・・・生野菜に豊富に含まれている水分が時間の経過とともに出てきてしまい、雑菌の繁殖を許してしまうので夏のお弁当には適しているとはいえません。
しかし、きれいに洗って水気をふき取ったプチトマトは大丈夫です。入れるときには、へたを取って、包丁で切ったりせず丸ごと1個入れちゃいましょう。また、果物も水分が多いので、どうしてもお弁当に入れたい場合は、果物専用の容器に入れ、保冷剤でしっかりと冷やすということを意識しましょう。
マヨネーズ系のおかず
ポテトサラダやマカロニサラダなどは、お弁当のおかずに入れたいメニューですよね♪しかし、マヨネーズは和えることで食材から水分がでてしまうので、夏場は避けた方が良いです。
たまご
出し巻き卵や半熟卵は避けましょう。入れる場合は、よく火をとおして固めにした卵焼きやオムレツ、ゆで卵などがおすすめ。
煮物・煮びたし・おひたし
汁気を十分に飛ばしましょう。また、煮物はざるでこして、汁と具材を分けてから盛り付けると、汁がお弁当に入りにくくなります。おひたしや煮浸しなどは、仕上げに鰹節やすりごまを混ぜると水分を吸って汁気が少なくなります。
サラダ
もしどうしても食べたいのであれば、しっかりと水気をふき取り別容器に入れて、保冷材でしっかり冷却し、食べる直前にドレッシングをかけられるようにしましょう。
サンドイッチ
サンドする具材に、生の野菜・ハム・たまご、マヨネーズ等を多く使用する上に火を通さないので、暑い中持ち歩くのは危険です。
火を通さないもの(ハム・ちくわ等の練り物)
火を通さないままお弁当へ入れるのは危険です。炒め物や煮るなど火を通して調理する場合はOKです。ちくわだと磯辺揚げなんかが特におすすめです。
夏場の弁当に「おすすめ食材」
おすすめのおかずは「焼いたり揚げたりして水分を飛ばした料理」や「抗菌作用のある食材を使用した料理」です。
揚げ物類
からあげをはじめとして、子どもも大人も好きな人が多い揚げ物は、しっかり火を通すので水気が少ないためおすすめです★加熱の際は、中心まで十分に火が通るように気をつけましょう!
抗菌効果のある調味料・食材を使う
細菌が嫌うのは酸性の素材。酢やレモン、梅干しなど、酸味のあるものを使って調味するのがおすすめ。梅干しはご飯の上に乗せるより、細かく刻んだものを混ぜ込むほうが効果高いです。また、お米3合に酢を小さじ1入れて炊くのも殺菌作用効果があります。
ニンニク、ショウガ、大葉などの香味野菜もおすすめ。夏に旬の大葉は、スーパーでも安く購入することができます。きれいに洗って水気を取ったものを千切りにしてごはんに混ぜたり、仕切りとして使用するなどすると使いやすいです。
唐辛子、カレー粉、マスタード、ハーブなどの香辛料にも抗菌効果があります。特にスパイスは食欲を刺激してくれる効果があるので暑さで食欲がない時の味付けにおすすめです。
濃いめの味付け
細菌は塩分が苦手。繁殖を抑えるには、味つけはしっかりと、塩分や糖分をやや高めにするのがポイントです。塩やしょうゆ、みそ、砂糖などで、ご飯がすすむ濃いめの味にすると傷みにくくなります。
まとめ
お弁当づくりはとても大変ですが、食中毒を防ぐポイントを頭にいれておくと、日頃のお弁当づくりも変わってくると思います。大切な家族のためにも、安心して食べられるお弁当づくりを心がけてみましょう。
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