みなさん、こんにちは♪管理栄養士の中原です。
早いものでもう6月ですね。夏までもう少し!今からの季節、お弁当などの食中毒も気になるところでは?家族にせっかく作ったお弁当が傷まないかママも心配になるかと思います。お弁当が傷まないためのポイントを抑えて、夏場のお弁当作りを乗り切りましょう!
夏場にお弁当が傷みやすい原因
細菌は栄養・水分・温度の3条件が揃うと時間とともに爆発的に繁殖します。細菌は 30~40℃で最も増殖しやすいため、夏場の気温下で弁当を持ち歩く場合には特に注意が必要なのです。
このような条件下では、作ってから数時間で腐り始めると言われるので、朝作ったお弁当がランチタイムには細菌まみれ、なんてことになりかねない…
細菌の繁殖を防ぐためにはどうすれば?
「お弁当箱や食品に細菌をつけないこと」「細菌が繁殖しにくい環境を作ること」の2つが重要となります。
お弁当を作る前
調理前から予防は始まります。ポイントは大きく分けて2つあります。
①調理の前には、石鹸で手を二度洗いしよう。
手にはたくさんの菌が付着していますので、まずは調理する手をキレイに洗いましょう。面倒でも二度洗いがおすすめ♪指の間や爪の間まで入念に洗いましょう。ネットのレシピを見ながら作る方も多いと思いますが、スマートフォンの画面にはさまざまな雑菌が付着しているので、食材を触る前には手洗いをするようにしましょう。
②お弁当箱や器具類は、洗剤でよく洗いしっかり乾燥させる。
細菌は水分が大好きです。よく水気を切ることで、繁殖を予防することができます。器具類には直前に熱湯をかけて消毒するのもおすすめ。また、お弁当箱のパッキンには汚れが残りやすいので外して洗うようにしましょう。キッチンペーパーにお酢をつけてお弁当箱を拭くだけでも抗菌効果があるんですよ☆
調理中
調理のコツはこの2つです。
①しっかり加熱する
加熱することでほとんどの菌が死滅します。(中心温度が75℃以上で60秒以上、2枚貝などは85℃以上で90秒以上)中まで火が通ったかどうか外見から判断がしづらいハンバーグやから揚げなどは、十分に加熱調理しましょう。卵は半熟にせず、固まるまでしっかり加熱すること。また、火を通さなくても食べられるハムなども極力加熱調理して「生」を避けるようにしましょう。当日調理が基本ですが、前日に調理するときや昨晩の残り物を詰めるときは、お弁当箱に詰める直前に必ず十分に再加熱しましょう。
②食材に触らないようにする
食材をお弁当サイズ用に加熱前に小さく切って、加熱後に手で触らなくてもいいようにするのがおすすめ。また、直接触らないといけない場合には、使い捨て手袋を使用。おにぎりは、ラップなどに包んでから握り直接素手で触らないようにしましょう。
盛り付け
盛り付けの際に気を付けたいのは、この2つです。
①汁気が出ないようにする
炒め物は水分をしっかり飛ばし、おひたしはよく水を絞ったうえで鰹節をかけるなど、汁が出ないように調理しましょう。食品からの水漏れを防いだり、他の食品に細菌が移るのを防ぐために、仕切りやラップを必ず活用。ソース・ドレッシング・醤油・ふりかけなどは別容器に入れ、食べる直前にかける工夫も。
②よく冷ましてからフタをする
ごはんやおかずを十分に冷ましてからフタをするようにしましょう。
おにぎりに海苔を巻く場合は、ごはんが温かいうちに巻くと湿気てしまうので、冷ましてから巻くようにすると良いです。
持ち運び
大前提として、お弁当はなるべく直射日光の当たらない涼しいところに保管して、早めに食べるようにしましょう。持ち運びの際に、保冷材をお弁当箱のフタと底に添わせて、お弁当をサンドする形で入れるのがおススメです。また、凍らしたペットボトルをタオルで巻いて保冷材代わりにすると、お昼頃には良い感じに溶けて水分補給する事ができ、タオルはお絞り代わりにもなります。ちょっと意識するだけで、食中毒のリスクを大きく減らすことができます。安全で美味しいお弁当を食べて、午後からも頑張りましょう!
次回は、食中毒にならないために使いたい食材や避けたい食材についてご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね☆
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