公開日: 2024年1月29日

春の小さな敵、花粉症との戦い方!~あなたの勝利を導くヒント~

梅本 恵梅本 恵
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こんにちは!やまとーヤクルトの梅本です。
冬の寒さが厳しいこの頃。暖かい春が待ち遠しくてたまりません。でも、春の訪れとともにやってくるのが…そう、イヤ~な花粉の季節です。

花粉症の予防や対策には早めの行動が大切です。この記事が花粉症という小さな春のトラブルメーカーに立ち向かうみなさんの一助となれば幸いです。

花粉症の原因

まず、コップを体の免疫システム、水をアレルギー反応を引き起こす物質(アレルゲン)と考えてみてください。花粉症の場合、アレルゲンは花粉です。

・コップが空の状態:これは、生まれたときの私たちの免疫システムを表しています。この時点では、アレルゲンに対する反応はありません。

・水を少しずつ注ぐ:これは、私たちが花粉などのアレルゲンに初めてさらされる状況を表しています。
免疫システムはこれらのアレルゲンを「侵入者」と認識し、防御反応を開始します。この防御反応は、アレルゲンに対する抗体(免疫物質)を作り出すことで、次回からの防御を強化します。
この段階ではまだ、アレルギー症状は出ません。

・コップが一杯になる:これは、何度も花粉にさらされることで、免疫システムが過剰反応を起こし、コップ(体)がアレルゲン(水)でいっぱいになる状態を表しています。
この状態になると、さらに花粉が体に入ると、「水があふれる」ように、アレルギー症状が現れます。この「水があふれる」状態は、体がヒスタミンという物質を放出することで引き起こされます。
ヒスタミンは血管を拡張し、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状を引き起こします。

このように、花粉症は、免疫システムが花粉というアレルゲンに過剰反応を起こし、ヒスタミンが放出される結果、発症します。この過剰反応により、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が引き起こされます。

※花粉の許容量は個人差があります。同じ量の花粉が体内に入っても花粉症になる人とならない人がいます。また、コップの大きさも免疫のバランスによって変化することもあります。

ヒスタミンについて

ヒスタミンは、私たちの体が持っている「防衛システム」の一部です。体が何か異常を感じると、このヒスタミンが出てきて、体に「警告」を出します。

ヒスタミンは、たとえば風邪を引いたとき、体は風邪ウイルスを「侵入者」と認識します。
すると、ヒスタミンが出てきて、「侵入者発見!対策を!」と体に知らせます。これが、鼻水が出たり、頭が痛くなったりする原因です。

つまり、ヒスタミンは体を守るために、私たちに不快な症状を感じさせるのです。

ヒスタミンはどうしてアレルギーの症状を引き起こすのでしょうか?

それは、体が誤って無害なもの(例えば、花粉)を「侵入者」と誤認してしまうからです。

その結果、ヒスタミンが出てきて「侵入者発見!」と警告を出し、これが、花粉症などのアレルギー症状(鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど)を引き起こす原因となります。

花粉症とアレルギー性鼻炎の違い

「花粉症」と「アレルギー性鼻炎」は、どちらもアレルギー反応によって症状が現れる病気ですが、その原因になる物質が異なります。

花粉症は、花粉の飛散する季節だけに症状が現れます。
「季節性アレルギー性鼻炎」とも言われ、スギやヒノキなどの樹木や植物の花粉によってアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。

一方、アレルギー性鼻炎は季節に関係なく年間通して症状が起こる「通年性アレルギー性鼻炎」と言われ、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状を引き起こすアレルギー性の病気です。

空気中に浮遊するアレルゲン反応を起こす異物が、鼻の粘膜から体内に入り込み、異物を排除しようと免疫機能が過剰な反応を起こすため、花粉症に似たような症状が現れます。
アレルギー性鼻炎の主な原因として、ハウスダストやダニなどがあります。

つまり、花粉症とアレルギー性鼻炎は症状が似ているものの、原因となるアレルゲンが異なります。

花粉症の予防と対策

花粉症の予防と対策花粉症の予防と対策には、以下のような方法があります。

  • 抗ヒスタミン薬の服用: 鼻水やくしゃみの症状の原因であるヒスタミンの働きを抑えてくれます。第一世代と第二世代があり、第二世代では副作用が軽減されています。

  • 花粉の飛散情報をチェックし、ピーク時には外出を控える:花粉の飛散情報は気象庁や地方自治体、ニュースなどで確認できます。花粉の飛散が多い日は、できるだけ外出を控えるようにしましょう。

  • 外出から戻ったら、すぐに着替えて髪を洗う:外出から帰ったら、すぐに着替えて髪を洗うことで、体や髪の毛に付着した花粉を洗い流すことができます。

  • マスクやメガネを使用して、花粉の吸入を防ぐ:マスクやメガネを使用することで、花粉の吸入を防ぐことができます。特に、花粉が多く飛散する時期には、これらの対策が有効です。

  • 室内の湿度を適切に保つ:乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥し、花粉が付きやすくなります。そのため、室内の湿度を適切に保つことが重要です。

  • バランスの良い食事:栄養バランスの良い食事を摂ることで、体の免疫力を高め、花粉症の症状を和らげることができます。特に、ビタミンCやビタミンE、オメガ3脂肪酸などが含まれる食品を摂ると良いとされています。

  • 十分な睡眠:睡眠は体を休め、免疫力を高めるために必要です。睡眠不足は免疫力を低下させ、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

  • 適度な運動:適度な運動は、ストレスを解消し、免疫力を高める効果があります。しかし、過度な運動は体を疲弊させ、免疫力を低下させる可能性があるため、適度な運動が推奨されます。

  • ストレスの管理:ストレスは免疫力を低下させ、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。リラクゼーションや趣味を楽しむことで、ストレスを軽減することができます。

  • ヒスタミンの多い食べ物、分泌の多い食べ物を避ける:ヒスタミンの多い食べ物やヒスタミンの分泌を促す食べ物を避けることで、体内のヒスタミンの量を抑えることができます。

ヒスタミンの多い食べ物

  • チョコレート
  • ワイン
  •  ビール
  •  たまご
  •  青魚
  •  トマト
  •  アボガド
  •  ドライフルーツ
  • ナッツ類(特にクルミ、カシューナッツ、ピーナッツ)
  • 加工肉(ソーセージ、ハム、ベーコン)
    など

ヒスタミンの量を抑える食べ物

  •  ヨーグルト
  • 納豆
  • 味噌
  • ぬか漬け
  • わかめ
  • こんにゃく
  • ごぼう
  • たまねぎ
  • 小豆
  • えごま油
    など

ただし、これらの方法がすべての人に効果があるわけではなく、個々の体質や生活環境によります。
また、花粉症の症状が重い場合や、自己判断での対策が難しい場合は、必ず医療機関を受診してください。

まとめ

春の小さな敵、花粉症との戦いの準備はできましたか?
花粉症の予防や対策には早めの行動が大切です。春の訪れを心から楽しむために、今から準備を始めてくださいね。

みなさんの勝利を心から応援しています!

 

 

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梅本 恵

梅本 恵

2003年9月入社 健康管理士一般指導員保有
岩国市を中心に新人ヤクルトレディの育成を担当していました。
2020年7月サポート課に移動。幅広くみなさんのサポートができるよう頑張りたいと思っています。
お客様とヤクルトレディの絆を深めるため、健康情報から晩ごはんレシピ、多数ある趣味(パソコン、SNS、ハンドメイド、家庭菜園などなど)の中から話題を提供します。
https://www.yamaguchikentobu-yakult.co.jp/

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