私たちはお仕事の関係上、お客さまからオナラの悩みをうかがうことがあります。
「最近オナラがたくさん出て、困るのよねー」といった感じです。
お話を聞いていると、オナラの「臭い」よりも「量」を気にされている方が多いなと感じます。
たしかに、オナラには臭いがあるので、人前で出てしまったりすると困りますよね。
ただ、オナラの量が増えるのは、良い生活習慣ができている証拠で、実は「臭い」が軽くなることにもつながっているんです!そんなことが少しでも伝わればと思い、記事を書きました。
オナラの量が多くなる理由
健康な人のオナラの量は、1日に0.4リットルから1.5リットルと言われています。
オナラの量に関係があるのは、次の二つだそうです。
① 口から食べ物と一緒に飲みこんだ空気(窒素)
② 食物繊維を腸内細菌が分解してつくったガス(水素、二酸化炭素、メタン)
なので、食物繊維をたくさん食べれば食べるほどオナラの量は増えるし、食物繊維を全く食べないと飲み込んだ空気の量だけに減ります。
ちなみに、こういった食物繊維からできたガスは『無臭』なのでオナラの臭いにはなりません。
オナラの臭いはどこからくるの?
もともと無臭なのにオナラに臭いがあるのは、お腹の中の有害菌がつくるものがオナラの中に混じるからだそうです。
「有害菌」というのは、お肉やお魚などのタンパク質を食べると、お腹の中でそれらを腐らせて体に悪い物質をつくってしまう菌のことで、私たちのお腹の中に必ずすんでいます。
ちょっとした例ですが、生ごみを夏場に1日外に置いておくことを想像してみてください。
・・・とんでもないことになりますよね!
それと、その生ごみが「お肉や魚のあらなどが入っている場合」と「野菜だけだった場合」を想像してみてください。だいぶ臭いが違いますよね!
少し極端な例でしたが、こうしたことが日々私たちのお腹の中で起こっていて、お腹の中でできてしまった体に悪い物質がおならに混じって、オナラの臭いの元になるということがお伝えしたかったことです。
オナラがたくさん出るのは、良いキザシ
たしかにオナラの量が増えて頻繁に出てしまうと、困ってしまいますね。
しかし、量が増えることで臭いがキツくなることはありませんし、
お腹の中で悪い菌が活躍しづらくなるので、長い目で見ると臭いが軽くなっていくはずです。
なので、オナラがたくさん出てもあまり毛嫌いせず、あたたかい気持ちでお腹の中を見守ってあげてほしいなと思います。