こんにちは!やまとーヤクルトです。
ヤクルトにはヤクルト中央研究所という研究機関があります。
そこでは日々、数多くの乳酸菌や腸の状態と健康の関係についての研究をしています。
先日、研究員の方と雑談をしていたら、ちょっと「びっくりな話」を聞くことができましたので、みなさんにもお伝えしたいと思います。
※2020年5月29日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正してに再度2023年3月21日に公開しました。
赤ちゃんのおなかの中は良い菌でいっぱい。それは体を守るため
赤ちゃんの腸内フローラ(腸内フローラについては後ほどご説明いたしますね)は、生まれてから生後6か月くらいの間で大きく変化します。
最初は大腸菌群のような酸素があってもなくても生育できる 通性嫌気性菌 が占めますが、次第に酸素を嫌う偏性嫌気性菌のビフィズス菌が優勢な腸内フローラになるんです。
ちょっと小難しい話のようですが、簡単にお伝えすると
生後から6か月くらいの間、赤ちゃんのお腹の中では良い菌(特にビフィズス菌)が急激に増えた状態に!
その結果、悪い菌はほとんど増えずに、お腹の中はビフィズス菌で守られた状態になります。
これは母乳に含まれる『ガラクトオリゴ糖』が関係しているそうで、まだ体力がない赤ちゃんが元気に育つように守られる、自然の仕組みだそうです。
腸内フローラとは
私たちの腸内には、多種多様な細菌が生息しています。その数なんと、約1,000種100兆個ともいわれています。
特に小腸から大腸にかけて様々な細菌が生息していて、バランスをとりながら腸内環境を良い状態にしています。
腸内にいる細菌は、菌種ごとの塊となって腸の壁に隙間なくびっしりと張り付いているんですって!
その様子が「お花畑(flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれていますが、正式な名称は「腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)」です。
赤ちゃんのウンチは『黄色』~ウンチはリトマス試験紙~
みなさんは赤ちゃんのウンチを覚えていますか?
うちの子どもたちが赤ちゃんだった頃のことを思い返すと
黄色い色 で 独特なすっぱいようなにおい
だったのを覚えています。
この独特なにおいは、ビフィズス菌が作り出す酢酸のにおいです。大人のうんちと様子が違って気になりますが、健康な証です。
研究所の方にウンチについて教えていただいているときに、ふとピンときたのですが、「もしかして、赤ちゃんのウンチってヨーグルトって言えますか?」と聞いたところ
「うん、そう言えますね!」と言われました!
実はこの『黄色』こそが『ヨーグルト』といっても良い決め手なんです!
実はウンチの色は
- 酸性だと黄色
- 中性では茶色
- アルカリ性だと黒色
に変わるそうです!
小学校の理科の実験でリトマス試験紙ってありましたよね、あれと同じような性質です。
ということで、『赤ちゃんのウンチは酸性』と分かります!
- 口にするものは『ミルク』
- お腹の中は『ビフィズス菌だらけ』
- 温度は『人肌』と聞いて
「もしかして、赤ちゃんのウンチはヨーグルト?」と、私の頭が閃き、ヤクルト中央研究所の研究員の方に質問をしてしまった、というワケです。
このことを、新人ヤクルトレディに話すと、「そういえば、赤ちゃんのウンチは酸っぱいニオイがしてますよね」と言われ、しばらくたってから「あれからヨーグルトをしばらく食べられなかったの」と、話してくれる方もいました(笑)
お腹のなかで食べたものが腐る?
お腹の中でヨーグルトができるとすると、反対に腐っちゃうこともあるのでしょうか?
と、新人ヤクルトレディに質問を受けたことがありますが、はい。あります。
良い菌の代わりに悪い菌が活躍してしまうと起こる『腸内腐敗』という現象です。
こうなると、お腹の中で色々な毒素などが作られて、体に悪い影響があります。
お肌の調子が変わったり、加齢臭につながったりといったことからも、うなずけますね。
ウンチの色チェックのススメ
食べる物や、その他の生活習慣、ストレスなどちょっとしたことでお腹の様子は変わります。
あまり神経質に考えるのも良くないのですが、毎日のウンチでお腹の状態の変化を知るというのは良いことです。
その時に目安になるのが、ウンチの色です!
『この間まで黒っぽかったウンチが、茶色になったな』とか、『いつも黄土色だったウンチが今日はこげ茶色だな』とか。
私も毎朝、トイレでウンチを見て一喜一憂しています!
みなさんもぜひ『ウンチの色』をチェックをしてみてください。意外と楽しくて、ウンチチェックシートやアプリにつけると変化がよくわかるのでオススメです(^^)/