こんにちは! JAMHAメディカルハーブコーディネーターの東元です。
2021年春の花粉飛散予測では、2月上旬からスギ花粉の飛散が始まり、花粉シーズンがスタートする見込みとのことです。
花粉症対策には、
①根本原因となっているアレルギー体質を改善するケア
②既に発症してしまった症状を和らげるケア
との2つがあります。
①、②のどちらかを選択、または併用する方法があります。
②に関しては発症してからの対処となりますが、①に関しては最低でも1か月はケアを続けてやっと効果が出てくると言われていますので、是非、今から対策を始めていきましょう。
花粉症の薬を毎年飲むのは嫌だと思われている方にはおすすめ!
今回はハーブを使った花粉症対策をご紹介します。
アレルギー症状はなぜ起こる?
花粉症などのアレルギー症状はどうして起こるのでしょうか?
それは、現在のコロナ禍でもとても大切と言われている「免疫」が関係しています。
私たちの体には自分と自分以外の異物を判別し、異物を排除し身を守る「免疫」という仕組みが備わっていて、体を守ってくれています。
この免疫システムが正常な時はいいのですが、時に乱れてしまうことがあります。
免疫のバランスが乱れると、通常なら無害な物質(花粉など)にも敏感に反応してしまうことがあります。
これが「アレルギー」と呼ばれる反応で、もともと病気を起こさないようなものを異物とみなし、それを排除しようと免疫細胞が過剰に攻撃をしかけることで起こります。
アレルギーの原因は免疫のバランスの崩れ
免疫細胞の司令官であるヘルパーT細胞に、Th1細胞とTh2細胞があります。
Th1細胞は主にがん細胞やウイルス細胞に感染した細胞を排除する命令を出す役目をしています。
Th2細胞は抗体というミサイルをB細胞に作らせる命令を出しています。
このように、それぞれ出す命令が異なり、これらのヘルパーT細胞の働きのバランスが保たれていれば、免疫システムは正常に働きますが、バランスが崩れると、アレルギーや自己免疫疾患などを起こすことがあります。
アレルギー体質の改善を促すネトル
ネトルはヨーロッパでは2000年以上も前から知られ、メディカルハーブとして長く利用されてきました。
ビタミン、ミネラル、フラボノイド、食物繊維、タンパク質など幅広い栄養素をバランスよく含むことから、天然のマルチビタミンとも呼ばれ、近年はサプリメントやお茶など健康食品の素材としても注目されています。
ネトルには様々な効果がありますが、花粉症やアトピーなどのアレルギー疾患の体質改善の目的で利用されます。
ドイツでは春先に起こるアレルギーなどの不調を予防するためにネトルなどのハーブティーを集中して飲む療法があり、「春季療法」と呼ばれています。
ネトルティーの作り方
材料(1杯分)
- (ドライハーブ)ネトル 3g
- 熱湯 200ml
作り方
- ティーポットに細かくしたハーブを入れる。
- 熱湯を注ぎ、蓋をして3分抽出する。
- 茶こしを使ってカップに注ぐ。
※毎食後に1杯飲むことがおすすめです。
アレルギー症状の緩和に有効なエルダーフラワー
エルダーフラワーは抗アレルギー作用をもち、カタル症状(鼻や咽頭の粘膜の炎症により過剰に粘液が出る症状)を鎮めるため、欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった花粉症の症状緩和にも用いられます。
エルダーフラワーティーの作り方
材料(1杯分)
- (ドライハーブ)エルダーフラワー 3g
- 熱湯 200ml
作り方
- ティーポットに細かくしたハーブを入れる。
- 熱湯を注ぎ、蓋をして3分抽出する。
- 茶こしを使ってカップに注ぐ。
※毎食後に1杯飲むことがおすすめです。
※湯気をたっぷり吸い込むようにすると、さらに効果的です。
花粉症といえば乳酸菌!?
世間では「花粉症」といえば「乳酸菌」というように、手軽に摂取できる食品によるアレルギー対策は多くの人の関心事となっています。
しかし、乳酸菌なら何でも良いというわけではありません。
科学的に裏付けられた確かな効果がある乳酸菌を選ぶことが大切です。
ヤクルト中央研究所では、乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)は、免疫調節作用を持つ乳酸菌として、抗アレルギー作用についても研究が行われています。
⇒ヤクルト中央研究所
サイエンスレポート「プロバイオティクスの花粉症に対する効果」
まとめ
体質改善を目指したアレルギー対策としてのハーブや乳酸菌 シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)の飲用は、花粉症の症状の出る前から最低約1か月は続けてくださいね。
続ければ続けるほど、確かな体感をできるようになると思います。
花粉症は治らない!なんて諦めずに、是非、試してみてください!!